こんにちは。
耳読中毒のかっぴです。
今回は、真夜中の底で君を待つ 汐見夏衛著
をオーディブルで聞きました。
ずっと主人公 高校生 更紗 の暗い心の中を歩いているような。
でも、最後に見える光が最高に美しい。
自分の本当の姿を出せずに生きている人たち、そんな人たちみんなに読んで欲しい本でした。
真夜中の底で君を待つ 汐見夏衛 著 言葉にする大切さをかみしめる
離婚して、お父さんに育てられている高校生の更紗。
家では夜勤のお父さんとすれ違い、学校では一言もしゃべらず、浮いている。
でも、そんな更紗が、黒ぶちさんと会うことで少しずつ自分を出せるようになっていく…
人って、言葉できちんと表現しないと、わからないことってあるんだよね。
言いづらくて保身に回ったり、
相手の心を想像して勝手に解釈したり、
傷付くのが怖くて言わなかったり、
自分が我慢していることにさえ、気づいていなかったり。
高校生の更紗じゃなくても、人生ってそんなことばかり。
実際に私もそう。
言わない美徳もあるけれど、言わないことによって苦しめられているのなら、
勇気を出して言った方がいい。
それが、本当に心をかわすってことなんじゃないのかな。
家族と、友達と、親と。
きちんと向き合いたくなる。
生きるヒントがたくさんある、優しさに包まれた本でした。
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